石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

不便地域の交通アクセス改善は行政の責任で 6月市議会一般質問

バス路線の一部廃止について

不便地域の交通アクセス改善は行政の責任で 6月市議会一般質問 6月26日の川崎市第2回定例会本会議で主に地域交通問題について一般質問しました。
今年4月に東急バス(株)が市内で運行するバス路線の廃止の申し出を神奈川県生活交通確保対策地域協議会(副知事が会長)に提出した問題について、宮前区内の対象路線は、宮01系統02系統の宮前区役所から宮前平駅、野川台東を経由して野川台に至る路線と鷺11-004系統の高津営業所から宮崎台駅までの路線で、野川台東・南台団地下の利用者とっては、まったくバス便がなくなるなど、影響が大きく、路線継続を望む声も少なくありません。私が市の対応を質したのに対し、飛弾まちづくり局長は「該当する各区において7月上旬に、市民説明会を開催し、広く市民の皆様のご意見を伺うこととしており、その後は、これらの地元のご意見を県協議会へ伝えるとともに、こうしたご意見を踏まえて、バス事業者と協議していく」ことを明らかにしました。私は、「馬絹地域での説明会の予定が入ってないが、地元自治会等から要望のあった場合は、積極的に説明に行くべきだと」求めると、飛弾まちづくり局長は「地元町内会や自治会から開催要請があった場合については、対応していきたい」と答えました。

有馬・東有馬コミュニティバスの運行実験について

今年3月に行われた有馬・東有馬コミュニティバスの運行実験(1月運行)について、実験に対する市の評価について聞きました。飛弾まちづくり局長は「沿線の方々の一定程度の需要が確認できたものと考えておりますが、収支バランスを考慮した場合には、より多くの方々にご利用いただくことが必要だ」との認識を示し、さらに、利用者に占める高齢者や障害者の方々の割合が、4割弱を占めたことについては、「当該地区における高齢者や障害者の方々の需要が特に高い」と認めています。また、今後について、「採算性の向上に向けて見直しを行い、試行運行に向けた支援を行ってまいりたい」と答えました。
私は、「ルート単独でコミュニティー交通で採算をとることは、極めて困難だ」と指摘し、「有馬地域から区役所に行くのに、直通の便がなく、電車やバスを乗り継いでいかなければならないことから、直接のアクセスを望む地域住民の声を形にしたもの」「区役所周辺には、図書館・市民館・消防署など市の公共施設が集中しているところでもあり、この地域のアクセスを改善することは、行政の役割」「本来、市が責任を持って取り組むべき課題であり、財政面まで市民に押し付けるべきではない」と市長の姿勢を質しました。
市長は、「受益者負担が原則であり、行政が継続的に補助を行うものではなく、地域の支え合いにより、実現すべきものと考えております」と答弁。私は、「今の答弁は、市に責任があることを忘れた発言」と批判、1日でも早く実現するために、支援の在り方の見直しを検討するよう求めました。

西部療育センターについて

最後に、宮前区平地域に新たに整備される西部地域療育センター(社会福祉法人新生会)について、現在、通っている施設からの移行にあたって、「十分な合意と利用児童に不安を与えないような、特段の配慮が必要」と質問。星こども本部長は、「特別な事情がある場合を除きまして、丁寧な説明を行いながら、原則的には、ご理解をいただけるよう努めてまいりたい。」と事情がある人に強制はしない考えを示しました。また、施設の交通の便が悪いことに対し、「近接地での駐車場の確保なども検討する」と答弁、通園バスの所要時間も「1時間以内が好ましい」との考えを明らかにしました。
また、西部地域療育センターで行われるように、子どもの発達に応じた「単独通園」を他の施設でも充実できるよう、職員配置を求めたのに対し、中部・北部でも単独通園を充実を検討するとの答弁がありました。