石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

川崎シンフォニーホール(ミューザかわさき)災害被害調査(中間報告)について

8月31日市民員会において、「ミューザかわさき」の震災被害調査の中間報告がありました。これは、市が財団法人日本建築防災協会に調査を依頼していたもの。

中間報告では、「現時点までの検討結果としては、天井面の凹凸が多いため複雑な揺れ方をし、また、天井面の質量が大きいため地震力も大きかったと推測され、天井構成部材・部品に大きな力がかかったのに対し、その部材・部品の耐力が十分でなかった。特に、フック金具(写真)の耐力が不足していたと思われるが、もしその耐力が十分でも、他の部分で壊れた可能性も残っている」と、報告されています。

ミューザ川崎は、2003年12月に完成、設計兼工事管理者はUR神奈川地域支社でした。当時、約210億円(返済利息を含む)で川崎市が取得したものです。完成後7年で震度5弱の地震で、天井が大規模に崩落するという、あってはならね事故が起きたことについて、しっかりとした原因究明が必要なことは言うまでもありません。もし、開演中の事故となれば、それこそ、取り返しのつかぬ大惨事になったからです。

市の担当者は、「中間報告は事故の原因について調査をするもので、責任の所在明らかにするものではない」といいます。ならば、責任の所在を明らかにするのは市の役割です。修繕費用は、解体費用と含め18億7000万円(竹中工務店他3社の共同事業体が落札)です。市内経済や市民生活が苦しい中、これらの負担を市民が被ることのないよう、UR等からの賠償を求めてゆくのは当然だと思います。177175180

 

193194