世田谷区産後ケアセンターの視察を行いました(7月13日)
出産して間もない母親を心身ともに支援する施設が東京都世田谷区にあります。この施設は、武蔵野大学と世田谷区の共同事業。産後4か月未満の母子を対象に、一定期間の宿泊や日帰りケアーを日勤4名、当直2名の体制で、助産師らが支援します。臨床心理士によるカウンセリングも実施、産後、地域に戻った女性が育児や体調への不安や悩みを安心して相談ができるようになっています。
世田谷区では、「育児不安を早期に解消し、児童虐待の未然防止に大いに役立てたい」としています。産後の疲労が著しい母親や、心身の不安定な母親など、育児不安になることも多いと言います。市が利用料の9割を補助し、こうした母親のケアーを支援することは、川崎市としても学ぶべきところが多いと思います。
24時間見守ることで、育児不安に自信
お話を伺った、担当課長さんは、「病院や地域の保健師と連携して、必要と思われる母親に支援しています。24時間見守ることで、育児への自信を付けてもらえます。区として、児童虐待防止策の一環として制度を作ったことが、手厚い支援へとつながった」と言います。
青山センター長は「この施設に来て、初めてゆっくり眠れたというお母さんもします。睡眠・休息・食事の確保とセンター職員の優しい言葉かけや受け止めにより母親が安心感を持ち、お乳のでもよくなる」とこの施設の役割を話してくれました。
川崎でも・・・
施設はきれいで明るく、ここでなら、体と心をいやしながら、育児の心構えが作れるなと感じました。一般利用で川崎市の利用者も多いとの説明がありましたが、一般利用では、1週間のパックで19万6千円と、充実した内容とはいえ、少し高めの料金。1割負担で利用できる世田谷区の支援は重要だと思いました。川崎市でも、この6月議会で石田和子議員が、川崎市での産後ケアセンターの整備について求めました。「助産院を活用した運営もあるのでは」との課長さんのアドバイスに、ぜひ、川崎でも制度化したいものだと思いました。