神木本町4丁目宅地開発=トラック7000台分の危険な盛り土
2007,11,29, Thursday
約9ヘクタールの谷戸の約半分を埋める開発計画が住民の不安を呼んでいます。
問題の場所は神木本町4丁目の1.8haにも及ぶ谷間、竹林や雑木林など鶯なども飛んでくる緑地です。その谷間の約半分を埋め尽くす宅地開発が行われようとしています。
現在の土壌は、落ち葉などが堆積した軟弱土壌が3~6メートルもあり、さらに、地下から湧水ものある土地です。今度の開発は、そうした危険な土壌を取り除かずに、7・5mも盛り土をする計画で、土砂崩れの危険をはらんだものです。
近隣住民で「対策委員会」を立ち上げ、市議会にも陳情が出され、各議員から安全性の確保を求める意見が出され、開発手法が明らかになった段階で再審査することが決められました。
11月8日に行われた、事業説明会では、地下水の処理方法の新たな提案はありましたが、柔らかい土壌の上に高い盛り土という計画の変更は示されず、住民の不安を取り除くものではありませんでした。また、4tトラック7000台分の土砂の搬入ルートを変更し、往路を馬絹のノジマ電気から花園橋・宮前平子ども文化センタを通り神木本町に至るルートを示しましたが、沿線住民への周知を行わなかったことも問題となりました。
新たな開発手法が示されたことで、議会(まちづくり委員会)での再審査を早急に行うことが求められます。各地の地震で谷を埋めた開発で、土砂災害が起こり、国も新たな技術指針を作成している中での開発です。いったん事故が起きれば、命をも奪いかねません。国の安全対策の具体化が示される前に、「駆け込み的」に手続きを進めようとする事業者の姿勢は、安全対策より利潤を優先した姿勢で認めるわけにはいきません。市も安全性を優先した開発計画に見直すよう、許可権者としての行政の責任を果たすべきです。
この宅地開発の問題については、「いしかわけんじラジオ」でも、取り上げています。ぜひ、お聞きください。