石川けんじ
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「老人医療費助成制度を守れ」と市役所前に怒りの座り込み

2007,12,06, Thursday

「医療費が3倍になったら、病院には掛れなくなる」
「阿部市長は、ひどすぎる」
12月議会に提案された「川崎市老人医療費助成制度廃止」の条例案に対し、怒りの座り込みが行われました。
川崎市では67歳から69歳の医療費を1割負担に軽減していてきました(国は3割負担)。市長の提案は、それをなくすという提案です。
老人医療費助成制度の対象者一人当たりの診療費の平均は年額5万4300円(川崎市調べ)月額4500円を越えます。1割負担でもこれだけの負担は、生活を圧迫します。これが、3割負担、今の3倍になれば、「病院に行けない」という高齢者がたくさん出てきてしまうのではないでしょうか。
代表質問で「制度の存続」を求めたのに対し、健康福祉局長は「制度廃止による受診への影響は少ないものと考える」と言う冷たいものでした。なぜ、医療費が3倍になって影響がないというのか。平均の額だけ見ても、年間5万4300円が16万2900円になります。これで、影響がないと言えるでしょうか。
国が控除の縮小・廃止などで高齢者の負担を増やし、新たに「後期高齢者医療制度」で負担増を押し付け、生活を圧迫している今、市がやるべきことは負担を軽減して、市民の健康と命を守ることに全力で取り組むことではないでしょうか。「川崎市老人医療費助成制度」を廃止すべきではありません。