石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

原発事故から5年、福島の実態を視察しました。

4月12日13日の2日間、福島県に視察に行きました。震災と原発事故から5年、国が原発事故を過去のものとしようとしているなかで、福島の現状の調査です。

県庁で汚染状況や避難者の状況を聞きました。福島の日本共産党の県議団との交流も行い、国が避難指示を解除し、解除と共に賠償の打ち切り、自主避難者の仮設住宅からの退去を一気に進めようとしている事など、現状を伺いました。DSC_0079

午後は相馬市職員の方の道案内で、備蓄倉庫や再建の進む相馬港を見て、相馬市伝承鎮魂祈念館で被災体験を五十嵐ひで子さんに伺いました。DSC_0204

「逃げるよう消防団から言われたとき、地震の片付けに気がとられ、直ぐに避難しなかった。その時逃げていれば、家族を守れたのに」と言う五十嵐さんの言葉には、今なお、悔しさが滲んでいました。

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翌日は、南相馬市に。地元市会議員の渡部寛一さんを案内役に、4月に立ち入り制限が解除されたばかりの尾高地区などを見て回りました。

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小高地区は、出入りは自由になったものの、夜間泊まる事は出来ません。復興はこれから、瓦礫は集められていましたが、中間貯蔵施設も目処が立たず、仮置き場を他に作って凌ぐしかありません。

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なんといっても、暮らしの再建が出来るのかが問題です。国が避難区域を解除しても、暮らしが戻る訳ではありません。

小高地区の小中学校も地域外の学校に仮校舎を建てて、授業を行っています。「仮設住宅の生活とこれからの不安感、子どもたちはストレスの中で暮らしています」と先生は子どもたちを気遣います。

他の学校にまがいすることでは体育館の利用も制限された現状に心痛めた渡部市議が仮設体育館を作るよう求め、実現させたことは、先生にもとても感謝されていました。どんな状況でも、住民の要求実現に力尽くす姿は、流石、日本共産党の議員と嬉しくなりました。

福島第一原発の煙突