区役所ー宮前平駅ー鷺沼駅を結ぶバス路線試行運行へ
来年度、宮前区地域交通環境整備事業で、区役所へのアクセスの改善の検討を具体化
山坂の多い宮前区、区役所も駅から離れ、山の上に位置することから、区役所へのアクセスの改善は、宮前区全域の切実な要求となっていました。9月に明らかにされた「宮前区地域交通環境整備事業について」の報告では、その具体化が示されました。
区役所・宮前平駅・鷺沼駅を結ぶ路線を検討
この事業は、拠点機能が分散している、坂道が多い、公益施設が分散しているなどの宮前区の地域課題をバス路線の整備によって解決することを目指すもので、路線について、今年度から調査・検討を進めるものです。来年度(2013年度)は、運行の計画案の確度を見極めることを目的とする短期間の試行運行と再来年度には、旅客の定着及び最終調整を目的とする実証運行に分け、今後順次、社会実験を行います。
住民の長年の声、背景に。
区役所のアクセスは、以前からの切実な住民要求でした。宮崎光雄市議(当時)の時から議会でも取り上げられ、石川建二市議も、たびたびこの問題を議会でも取り上げ、改善を求めてきました。とくに、「向丘出張所の届出業務廃止」問題が議論される過程で、区役所へのアクセスが問題となり、市も改善の検討を約束していました。 第2回定例会(6月議会)でも取り組みについて、石澤宮前区長は「区役所などの行政機関が集中する行政拠点である宮前平地区と、商業施設が集積する商業拠点である鷺沼地区の分散による拠点間の連携や、地域的に山坂が多く、徒歩、自転車での移動に制約があることが課題になっている」と答弁、「地域交通環境の整備に向けて検討を進めている」としていました。
コミュニティ交通への支援策の充実と合わせて
今回のバス路線の検討は、野川・五所塚・菅生地域など、区役所へのアクセスがよくない地域の改善策にはなりません。南野川や有馬・東有馬地域のコミュニティ交通の実施や支援の充実、その他の地域の利便性の向上など、さらなる課題解決が求められます。