石川けんじ
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「受験生をねらった痴漢の加害防止と被害救済の強化に関する申し入れ」

1月31日、川崎市と教育委員会に対し、「痴漢の加害防止」と「被害救済の強化」に関する申し入れを行いました。

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川崎市長 福田 紀彦 様

教育長 小田嶋 満 様

交通局長 中上 一夫 様

まちづくり局長 藤原 徹 様

市民文化局長 中村 茂 様

                                                    2023年1月31日

                                                     日本共産党川崎市議会議員団

                                                     団長 宗田裕之

「受験生をねらった痴漢の加害防止と被害救済の強化に関する申し入れ」

痴漢は深刻な性暴力であり、性犯罪です。

受験シーズンには、インターネットやSNSで受験生をねらった「共通テストの日は痴漢チャレンジ!」「共通テストは痴漢チャンスデー」などと痴漢行為をあおるSNSへの投稿がされています。試験に遅刻できない受験生の弱みにつけこんで、その後の人生に影響を与える入学試験の日に痴漢加害を行うという極めて悪質で卑劣な行為を許すわけにはいきません。

党市議団では、議会での質問を行い、南武線の女性専用車両の導入等を要望し「痴漢に注意」など被害者側に呼びかけるのではなく、加害を防ぐ対策を求めてきました。今年は1月の共通テスト前に東京をはじめ首都圏の交通機関や警察で事前の啓発活動、予防対策がとられています。川崎でも2月から3月の市内や首都圏の中学、高校、大学で試験が行われる時期に合わせ、駅の広報物やアナウンスなどで痴漢・盗撮対策を強化する必要があります。よって、以下の点を申し入れます。

1. 中学校、高等学校、大学などの受験シーズン(特に私立高校の入試が集中する2月10~13日、神奈川県立高校、川崎市立高校等の入試等が行われる2月14~16日、3月10、13日)に、痴漢加害を起こさせないよう公共交通機関における対策を普段以上に強化すること。 鉄道事業者を含めて関係機関と連携し、駅係員の増員、電車内の巡回警備、警察官による巡回の強化を要請すること。

2.「痴漢は犯罪」など、痴漢加害防止のためのアナウンス放送や電車内の動画、電光掲示板、SNSでの呼びかけなどを強化するよう鉄道事業者に求め、市営バスや市の広報でも行うこと。南武線への女性専用車両の導入を引き続き要望すること。

3.24時間365日無料で相談を受けられる、かながわ性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター「かならいん」など、痴漢被害に遭った際の相談機関について広報すること。

4.市立学校の入試で痴漢被害のために試験に遅刻する場合、救済措置の対象とすること。また、それを周知すること。市内の県立高校、私立学校などの入試についても同様の対応となるよう協力を依頼すること。

5.「痴漢ゼロ」に向け、政府が検討中の「痴漢撲滅パッケージ(仮称)」が策定され次第、早急に加害を防止するという立場を明確にした実効性のある対策を行うこと。